兄弟なのに、葬式に出ないなんて許されるのかしら?
実際、生涯独身率はこの30年増加し続けています。
兄弟が独身だった場合、亡くなった後に連絡が来るのは血縁者である親や兄弟ですが、高齢化社会となり親がすでに亡くなっていることが多く、そのほとんどは兄弟へと連絡が入るでしょう。
そうした場合でも、今まで疎遠だったからという理由で葬儀を拒否できるのか?
葬儀費用関連も気になってくると思います。
そこで今回は、兄弟だけど疎遠な場合の葬儀に関し
- 参列の拒否
- 香典
- 葬儀費用の放棄
などについて、一つひとつ世間の一般常識・体験者の声を交えながらお話ししていきたいと思いますので、一つの参考にしていただければ幸いです。
兄弟だけど疎遠で絶縁状態!葬式に出なくてもいい?
ズバリ答えを述べると、兄弟でも葬式参列は絶対ではありません。
葬式には、
- 故人の家族・親類・友人・知人が最後の別れをする
- 遺族と近親者が故人を成仏させるために行う
というような儀式のため、「お別れ」「冥福を祈る」という気持ちが込められています。
そのため、誰(関係者)だから葬式に出なければ・・・などという強制力はありません。
つまり、兄弟でも出たくなければ、葬式に出なくてもいいというわけです。
うちのオヤジ世代だと、長兄の為に他の兄弟はぜーんぶ我慢しろ!だったからね。三男のオヤジは兄貴と家族のために新聞配達やら色々仕事やらされてた。手入れした山も兄貴の為に金が要るって売られた。めっちゃ悔しかったらしく、葬式には行かなかった。
— 夫tanak (@OttoTanak) July 22, 2019
小さな頃からの不満がつもり積もって、葬式に出ないというのが最後の反発だったのかもしれませんね。
兄弟だけど疎遠だったら香典も出さなくていい?
兄弟だから、香典を出さなければいけないという決まりはありません。
香典とは、故人の霊前に供える金品のことですが、
- お香や花の代わり
- 相互扶助の観点から、遺族の少しでも助けとなるように
という意味があります。
つまり・・・
- 生前お世話になったから
- 故人・故人の家族への思い
などの気持ちが込められており、出したくなければ出さなくてもいいというわけなんです。
中には、参列しても香典を出さなかったという方も・・・。
「交通費がない」という理由で親が結婚式欠席ってテレビで言ってるけど、ウチのとーちゃんの弟は「交通費がないから兄貴の葬式行けない」と言ってきた。とーちゃんの兄弟がタクシー代出してたけど、結局香典出さなかったよ。
— いなばen (@lions_178en) November 26, 2013
兄弟という身近な関係だからこそ、「別にいいだろう」「出さなくても」などという甘えにもとれる感情があるのかもしれませんね。
一般的な兄弟の香典相場
香典を出す側の年齢に持っても差があり
- 20代・・・3万円程度
- 30代・・・5万円程度
- 40代以上・・・5万円程度
となっており、基本的には学生などの場合親が支払うので、本人は出さなくてもいいでしょう。
疎遠だった兄弟の葬式費用を請求された!拒否できる?
ただ、法律的な観点から見ると、兄弟が相続人となり葬式をあげなければいけない(葬式費用を出す)という決まりはありません。
ただし、兄弟数人で葬式を出したはいいが、そのうち(兄弟)の一人が支払わない・支払いを拒否しているといったトラブルは多々あります。
ですが、誰もが拒否し、相続人がいなければ無縁仏となります。
無縁仏となった場合、自治体が簡単な葬式(直葬)を行い、受取人が現れず一定期間すぎると無縁墓へ納められることになるのです。
最後に
ポイントをまとめますね。
- 兄弟でも葬式参列は絶対ではなく、葬儀参列に強制力はない
- 葬式には、「お別れ」「冥福を祈る」という意味がある
- 香典を出さなければいけないという決まりはない
- 香典はお香や花の代わりであり、相互扶助の観点から、遺族の少しでも助けとなるようにという意味がある
- 法律的には、兄弟だからといって葬式費用を出さなければいけない義務はない
- 相続人がいなければ、無縁仏となる
葬式参列は、気持ちの問題が大きく関係するため、出たくなければ出なくてもいいということはわかりましたが、実際トラブルも多くあります。
そのため、中には「最後の義理」と割り切って参列される方も多いようです。