こないだデパートで見てびっくりしちゃった。
就職・結婚など、タイミングみて一着は持っていた方がいいわよ。
普通の黒服で代用できるんじゃないかと思うんだけど。
大人はそういうわけにはいかないわよ。
あなたに喪服について色々教えたくなっちゃったわ。
今回は、喪服について知っておきたい
- 意味
- 相場
- 値段によるものの違い
- 買える店
- 選び方
- 買い替えどき
などをまとめました。
購入を検討されている方は、参考にしていただければと思います。
喪服とは?
まずは、喪服の意味を知ることよ!
喪服には、喪に服すという意味が込められています。
しかし、その歴史を見ると、黒い喪服が一般庶民に浸透したのはそう大昔ではないんです。
喪服の歴史
718年(平安時代)に養老喪葬令というものが発令され、平安後期頃から一般にも喪服が徐々に広がるようになりました。
ただ、昔は黒い喪服が主流ではなく、白装束なる白い着物が喪服として用いられてきました。
というのも、一般庶民は白を染めるのが困難だった、お金がかかりすぎた等の理由から上流階級以外なかなか広まらなかったんです。
しかし、黒喪服も明治に入ると庶民にも浸透してきました。
これには、明治維新をきっかけに海外文化・ファッション等も日本に入ってくるようになり、明治30年にあった皇室の葬儀で、政府は列強諸国国賓を気にして黒に統一されたのがきっかけといわれています。
また、戦後はとくに葬儀も急激に増え、白よりも汚れが目立たない黒が親しまれるようになってきたんです。
ただ、ひとえに黒喪服といっても、
- 正喪服
- 準喪服
- 略喪服
などという種類があります。
喪服の料金相場は?
男性の場合
- 正喪服・・・10万円弱
- 準喪服・・・3〜5万円前後
- 略喪服・・・2・3万円程
が相場となります。
順喪服と略喪服では大きく違いはありませんが、正喪服は10万円を超えるものも多くあるので、一般的なのは準喪服または略喪服です。
女性の場合
近年は一般化している洋装の喪服で説明すると、年代によって相場にも差が出ます。
- 20代・・・3万円前後
- 30代・・・3万円~5万円程度
- 40代以上・・・5万円以上
そして、和装の場合
- 正喪服・・・20万〜50万円
- 準喪服・略喪服・・・5万円前後〜
となりますが、着物は生地によっても大きく差が出るので、一概にはいえません。
また、和装の場合これだけではなく、帯や帯留め、家紋を入れる刺繍費用・襦袢なども必要になります。
高い・安いで喪服の何が違う?
値段によって何が違うの?
まず、装飾や生地の質・素材によって金額にも差が出ます。
その中でも、安い喪服と高い喪服を並べると、まず黒の色が違うんです。
黒って、普通にどれも一緒じゃない?
上質な喪服は、黒が深く濃い色味をしています。
それに対し、安い喪服では、黒が薄い、浅く並べると違いは一目瞭然なんです。
これは製造工程にも違いがあり、ただ黒く染めている安い喪服に対し、高級な喪服は赤や藍色などを加えた後に黒を加えて色に深みを出しているんです。
こちらの方は実際、比較してらっしゃいますが・・・
恥ずかしながら喪服と黒スーツの違いを知った。ストライプなどがなく、光沢がなければいいの?くらいかな、と思っていたら濃度が違うらしい。わかりやすく彩度を調整したが、上が元々着ようとしてた「黒スーツ」(これでもかなり黒いんです)、下が喪服の黒。とても勉強になった。 pic.twitter.com/CXMYWCUydb
— 雨宮(ビジネス書・編集者) (@amemiyaedit) February 16, 2019
男性ならば、黒いスーツでいいでしょ?と感じるところですが、実はこれくらい色が違ってくるものなんですよ。
実際、私も喪服を扱うデパートで接客を受けてきて、色の違いを直に見てきましたが・・・
喪服販売歴30年の店員さんも、喪服は黒の色が違うから、年齢が上がって安い喪服を着ているとおかしいというのはその色味が他と並んだ場合一目瞭然になるからよと指摘を受けました。
喪服はどこで買える?
どこで買えばいいかしら?
- デパートの喪服売り場
- ショッピングセンターの冠婚葬祭コーナー
- スーツ店
- しまむら
など、イオンでも喪服売り場はありますし、身近な店舗にも喪服はあります。
その中でも、お手頃な喪服が手に入るのはしまむら。
しまむらの喪服については、こちらで解説しています。
喪服の選び方
- 年代に応じて
- 体型の変化
- 予算から
年代に応じて
実は喪服にも流行はあります。
また、20代ではリボンのついた喪服が似合っていても、それが30代40代になると違和感が出るでしょう。
そのため、若い頃に購入する喪服は一生ものと考えず、その年代に合うものを選ぶのもポイントです。
中でも、とくに年代によって違いが出るのは、スカート丈。
30代になると、膝が出ているスカートは避けた方がいいでしょう。
喪服のスカート丈が短すぎると、オシャレというよりも品がないととられることもありますからね。
体型の変化
女性の場合は、出産の有無、男性は結婚後は体型が変わる人が多々いらっしゃいます。
そこを考え、ぴったりサイズよりも若干余裕のあるものを選ぶ方が長く着用できるでしょう。
予算から
これも選ぶ上で重要でしょう。
お財布事情にもよりますが、先ほど説明した相場から、考えられるのをオススメします。
ただ、上記で説明して着たような問題もあり、ある程度年代がいったら、長く着られるいいものを。
若いうちは、ほどほどの金額で、野暮ったく見えないデザインを選ぶといいでしょう。
ただ、喪服はレンタルという手もありますよ。
喪服の買い替えどきは?
- 結婚後
- 妊娠時
- 就職したら
- 年齢の節目で
結婚後
独身時代は、オシャレな喪服でよくても、結婚後は義家族との付き合いも増えます。
そのため、そういった目を気にして喪服を買い換えるのも、買い替えどきとしてはいいでしょう。
妊娠時
また、妊娠時に喪服を購入される際は、お腹に余裕のあるものや授乳できる喪服などにされると葬儀の際に困りません。
そして、授乳時期が終わり、産後の体型変化も落ち着いたところで、買い替えのタイミングにもなります。
就職したら
そして、男性の場合、就職後葬儀参列の機会も増えるでしょう。
そういったタイミングで購入するのも大事で、会社関係の葬儀参列で、色あせた喪服やサイズが合わなくなったものはおかしいですからね。
年齢の節目で
また、選ぶポイントでも説明しましたが、年代によって似合うデザイン・丈の長さは異なります。
30代に入ったから、40代も後半になったのでいいものを・・・という時期が買い替えのタイミングでしょう。
最後に
まとめます。
- 喪服には、喪に服すという意味が込められている
- 明治以降一般庶民にも黒喪服が定着してきた
- 喪服には、正喪服・準喪服・略喪服という種類がある
- 喪服の種類、年代によっても相場は異なる
- 装飾や生地の質・素材によっても値段の差は出る
- とくに、値段によって黒の濃さ・深みが違う
- デパートの喪服売り場・ショッピングセンターの冠婚葬祭コーナー・スーツ店・しまむらなどで、喪服の取り扱いがある
- 年代に応じて・体型の変化・予算から喪服を選ぼう
- 買い替え時期は、結婚後・妊娠時・就職したら・年齢の節目で
ちなみに私は・・・30代に入ったタイミングで、そろそろ買い替えたいなと思っていた頃、祖母が病気がちになり買い替えを決めました。
ただ、いい喪服でもセールになると数万円値引きがあることもあります。
という私も、5万円の喪服を3万円で購入することができました。
ただ、喪服のセール時期に決まりはないので、広告等をチェックしておくこともオススメします。