兄嫁・弟の嫁の親の葬儀は参列する?香典の決め方と兄弟に相談すること

葬式

兄嫁や弟のお嫁さん(または姉・妹の夫)の親が亡くなったと聞いたとき、「自分も葬儀に参列するべき?」「香典はいくら包めばいい?」と迷う方は少なくありません。会ったことがない、遠方に住んでいるといった場合はなおさらです。
この記事では、兄弟姉妹の配偶者の親の葬儀について、参列するかどうかの考え方、香典の決め方、兄弟と相談しておきたい点、行けないときの対応をまとめます。

この記事でわかること(結論)

  • 兄弟姉妹の配偶者の親は、民法上の「親族」には入らない間柄です。参列は義務ではなく、付き合いや兄弟の気持ちで決めてかまいません
  • とはいえ「自分の兄弟がお世話になっている方」なので、都合がつけば参列すると兄弟の支えになります
  • 香典の金額に決まった目安は見当たりません。兄弟や両親と相談して、家族で金額や出し方をそろえるのが安心です
  • 行けないときは、弔電を送る・香典を兄弟や両親に預けるといった方法でお悔やみを伝えられます

兄弟姉妹の配偶者の親は「親族」にあたる?

民法では、親族の範囲を「6親等内の血族」「配偶者」「3親等内の姻族」と定めています(民法725条)。姻族とは、配偶者の血族や、自分の血族の配偶者のことです。
自分から見ると、兄弟姉妹の配偶者(兄嫁・義弟など)は2親等の姻族にあたります。しかし、兄弟姉妹の配偶者の親は、自分の配偶者の血族でも、自分の血族の配偶者でもないため、法律上は親族にあたりません。
このため、会社の忌引き休暇(慶弔休暇)の対象にならないことも多い間柄です。たとえば国家公務員の場合、親族の死亡による特別休暇の対象は人事院規則15-14の別表第二に並ぶ親族に限られ、そこに兄弟姉妹の配偶者の親は入っていません。会社員の場合は、勤め先の就業規則を確認しましょう。
ただし、法律上の親族かどうかと、葬儀に参列するかどうかは別の話です。実際には、付き合いの深さや家族の考え方で決めることがほとんどです。

自分から見た相手 関係 民法上の親族か
兄弟姉妹 2親等の血族 あたる
兄弟姉妹の配偶者(兄嫁・義弟など) 2親等の姻族 あたる
兄弟姉妹の配偶者の親 姻族ではない あたらない

兄弟姉妹の配偶者の親の葬儀に参列する?

参列を考えたい場合

  • 結婚式や法事などで会ったことがあり、付き合いがある
  • 自分の両親が参列する
  • 兄弟姉妹から「来てほしい」「手伝ってほしい」と言われた
  • 兄弟夫婦と同じ地域に住んでいる

兄弟姉妹の配偶者の親は「他人」ともいえますが、自分の兄弟がお世話になっている方です。都合がつくなら、通夜か葬儀のどちらかだけでも参列すると、兄弟夫婦の気持ちの支えになるでしょう。

参列しなくてもよいと考えられる場合

  • 一度も会ったことがなく、付き合いもない
  • 遠方で、仕事や家庭の事情で都合がつかない
  • 家族葬で、参列を親族の一部に限っている
  • 兄弟から「気をつかわなくていい」と言われた

こうした場合は、参列できなくても仕方がないと考えられます。家族葬で「参列・香典辞退」と案内された場合は、その意向に従うのが基本です。

兄弟と相談しておきたい3つのこと

この関係の葬儀は、一般的な目安が少ないぶん、兄弟本人に聞くのがいちばん確かです。次の点を確認しておきましょう。


  1. 葬儀の形式:一般葬か家族葬か、自分が参列してよいか
  2. 香典の扱い:受け取っているか、辞退しているか。両親と一緒に出すか、自分の世帯で別に出すか
  3. 手伝いの必要:受付や子どもの世話など、手伝ってほしいことがあるか

兄弟の配偶者側の家にも、地域や家ごとの慣習があります。自分の判断だけで動くより、兄弟を通して相手の家の考えに合わせると行き違いが起きにくくなります。

香典はどうする?

兄弟姉妹の配偶者の親への香典について、公的な調査など確かな目安は見当たりませんでした。そのため、金額は次のように決めるのがおすすめです。

  • 両親・兄弟とそろえる:同じ立場の家族がいくら包むかを聞き、それに合わせる
  • 両親とまとめて出す:独身で親と同居している場合などは、親の香典に含めてもらうこともある
  • 世帯で1つ:夫婦で参列する場合も、香典は世帯で1つにまとめるのが一般的

参考までに、同じく「法律上の親族の範囲外」になることが多いいとこの配偶者の香典の考え方はいとこの配偶者の葬儀は参列すべき?香典の目安と上手な断り方・弔電の使い方で紹介しています。
なお、兄弟姉妹の配偶者本人(兄嫁・義弟など)が亡くなった場合の香典の目安は、義理の兄弟の葬式は参列すべき?香典の目安と行かない場合の対応を解説をご覧ください。

行けないときにできること

参列できない場合でも、次のような方法で気持ちを伝えられます。

  • 弔電を送る:宛名は喪主(多くは兄弟の配偶者やその家族)にし、通夜・葬儀に間に合うよう手配します
  • 香典を預ける:参列する両親や兄弟に香典をことづけます
  • 兄弟に直接お悔やみを伝える:電話やメッセージで「大変だったね」と気づかうだけでも、兄弟にとっては心強いものです

参列しないと決めたときは、黙って欠席するより、兄弟に一言伝えておくと行き違いが起きません。

よくある疑問(Q&A)

Q. 兄嫁の親の葬儀で会社を休める?

A. 忌引き休暇の対象は会社の就業規則で決まります。兄弟姉妹の配偶者の親は対象外となることが多いので、まずは規則を確認し、対象外なら年次有給休暇を使うことを考えましょう。

Q. 両親が参列するなら、自分も行くべき?

A. 決まりはありません。両親が家族を代表して参列し、自分は香典を預ける形でもよいでしょう。兄弟から参列を頼まれた場合は、できるだけ応じると安心です。

Q. 自分の配偶者の親(義父母)の場合とは違う?

A. 違います。配偶者の親(義父母)は1親等の姻族で親族にあたり、参列するのが一般的です。夫側の親戚の考え方は旦那の親戚の葬式はどこまで参列する?嫁が出るべき範囲と当日やることをご覧ください。

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