香典マナーまとめ|金額の目安から書き方・包み方・渡し方・郵送まで順番に解説

香典

香典は急に用意することが多く、「いくら包めばいい?」「袋の書き方は?」「どう渡せばいい?」と、ひとつずつ迷ってしまいがちです。
この記事では、香典のマナーを「金額→袋の選び方→書き方→お金の入れ方→袱紗→渡し方→郵送→法要→香典返し」の順にまとめ、詳しい解説記事へご案内します。

この記事でわかること(結論)

  • 金額は故人との関係で変わり、親で5万〜10万円、兄弟姉妹で3万〜5万円、職場や友人で5,000円前後が目安(全日本冠婚葬祭互助協会の令和3年度の調査より)
  • 表書きは仏式なら「御霊前」「御香典」、通夜・葬儀では薄墨で書くのが一般的
  • お札は向きをそろえて入れ、受付では袱紗から出して両手で渡します
  • 参列できないときは現金書留で郵送でき、葬儀の2~3日後から1週間以内に届くよう送るのが目安です

香典マナーの早見表

香典を用意してから渡すまでの流れを、ポイントだけ表にまとめました。慣習は地域や宗派で異なるので、目安としてご覧ください。

順番 ポイント(目安) 詳しくは
1. 金額 親10万円、兄弟姉妹5万円、おじ・おば1万円、友人やその家族5,000円が最多回答(令和3年度の調査) 香典の金額相場はいくら?関係性・年代別の目安と包むときのマナー
2. 金額の数 偶数や「4」「9」のつく金額は避けるのが一般的。2万円ならお札3枚にする方法も 香典って偶数はダメ?連名の場合金額はどうしたらいい?
3. 袋の選び方・表書き 仏式は白黒や双銀の結び切り。四十九日までは「御霊前」、過ぎたら「御仏前」が一般的(浄土真宗は「御仏前」) 葬儀後の香典の表書きと袋の選び方|宗教別の書き方・中袋・連名のマナー
4. お金の入れ方 向きをそろえ、肖像画を裏・下向きに。通夜・葬儀ではピン札は避ける 香典袋のお金の入れ方・書き方・渡し方|新札の扱いや郵送の注意点も
5. 袱紗 弔事は「右→下→上→左」の順にたたむ。金封袱紗は左開き 袱紗(ふくさ)の包み方と出し方|香典を渡すときの向き・色・マナー
6. 渡すタイミング 通夜と告別式の両方に出ても渡すのは1回。渡さない日も記帳はする 香典は通夜と告別式どっちで渡す?両方参列するときの受付・記帳のマナー
7. 香典だけ渡す 失礼ではない。可能ならお焼香をして10分前後で失礼する 葬儀に香典だけ渡して帰るのは失礼?服装・タイミング・滞在時間の目安
8. 預ける 誰かに預けて受付で出してもらってもマナー違反にはならない 香典を預ける場合のマナー
9. 郵送 現金書留で喪主の自宅へ。葬儀の2~3日後から1週間以内に届くよう送り、短い手紙を添える 香典を郵送するタイミングは?宛名・現金書留の送り方と料金、金額の目安
10. 法要の香典 一周忌は新札・旧札どちらでもよく、濃い墨で「御仏前」など 一周忌の香典はいくら?金額の目安と香典袋の書き方・渡すタイミング
11. 香典返し 辞退するなら事前に伝え、香典袋の裏面や中袋に一言書く 香典返し辞退の書き方と例文|失礼にならない伝え方のマナーと喪主側の対応

1. 香典の金額の目安

香典は、お線香やお花の代わりに故人の霊前に供える金品です。金額は故人との関係や年齢、地域で変わります。
全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度)では、故人との関係別に最も多かった金額(カッコ内は平均額)は次のとおりでした。

故人との関係 最多回答額 平均額
親(実親・義理の親) 100,000円 59,711円
兄弟姉妹 50,000円 45,452円
祖父母 5,000円 14,942円
おじ・おば 10,000円 18,285円
職場関係 5,000円 6,204円
友人またはその家族 5,000円 6,649円
隣人・近所 5,000円 6,285円

(出典:全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」令和3年度)

これはあくまで目安です。夫婦で参列しても香典は一世帯で1つが一般的です。年代別の目安や現金が手元にないときの対処法は香典の金額相場はいくら?関係性・年代別の目安と包むときのマナーをご覧ください。

偶数・連名のときは?

偶数は「割り切れる=縁が切れる」と連想されるため避けられますが、絶対にダメというわけではありません。連名で包むときの考え方は香典って偶数はダメ?連名の場合金額はどうしたらいい?で紹介しています。

2. 香典袋の選び方と表書き

香典袋と表書きは宗教によって変わります。

  • 仏式:白黒の水引や双銀などの結び切り(関西・北陸では黄白の水引を使う場合も)。四十九日までは「御霊前」、過ぎたら「御仏前」が一般的。浄土真宗は時期にかかわらず「御仏前」
  • 神式:「御玉串料」「御榊料」
  • キリスト教:「御花料」
  • 宗教がわからないとき:「御香典」が無難

外袋の表書きは薄墨で、中袋には住所・氏名・金額を、読みやすい濃い墨や黒インクで書くのが一般的です。詳しくは葬儀後の香典の表書きと袋の選び方|宗教別の書き方・中袋・連名のマナーへ。


3. お金の入れ方

お札は向きをそろえ、肖像画がないほうを表に、肖像画を下にして入れるのが一般的です。通夜・葬儀では、折り目のないピン札は避けます。くしゃくしゃのお札も避けましょう。
写真つきの手順は香典袋のお金の入れ方・書き方・渡し方|新札の扱いや郵送の注意点もをご覧ください。

4. 袱紗(ふくさ)の包み方

香典は袱紗に包んで持っていきます。弔事では「右→下→上→左」の順にたたみ、左側が上に重なるように包みます。ケースタイプの金封袱紗は左開きになる向きで使います。色や受付での出し方は袱紗(ふくさ)の包み方と出し方|香典を渡すときの向き・色・マナーへ。

5. 香典の渡し方とタイミング

受付ではお悔やみを述べてから袱紗を開き、相手から読める向きにして両手で渡します。
通夜と告別式の両方に参列しても、香典を渡すのはどちらか1回だけです。全国的には通夜に持参する人が多いものの、東北など告別式に持参する人が多い地域もあります。香典を渡さない日も受付で記帳はします(香典は通夜と告別式どっちで渡す?両方参列するときの受付・記帳のマナー)。

香典だけ渡して帰る・預けるとき

都合で参列できない場合、香典だけ渡して帰るのは失礼ではありません。葬儀は開始30分前まで、通夜は開始前か終了後に行き、可能ならお焼香をして10分前後で失礼するのが目安です(葬儀に香典だけ渡して帰るのは失礼?服装・タイミング・滞在時間の目安)。
家族や同僚に香典を預けて、受付で出してもらうこともできます(香典を預ける場合のマナー)。

香典を出さないこともある

喪主が香典を辞退しているとき、喪主と同じ世帯などごく近い家族、収入のない学生などは、香典を出さないことがあります。何が普通かは地域や家の考え方で異なります(香典を出さないのはどんな時?焼香だけで帰るのは非常識?できる配慮も紹介)。

6. 香典を郵送するとき

参列できないときは、郵便局の現金書留で香典袋ごと送ることができます。送り先は喪主の自宅で、葬儀当日や翌日は遺族が忙しいため、葬儀の2~3日後から1週間以内に届くように送るのが目安です。遅くとも1か月以内には届くようにしましょう。
送り方と料金は香典を郵送するタイミングは?宛名・現金書留の送り方と料金、金額の目安、添える手紙の文例は香典を郵送するときの手紙の書き方|親戚・会社・友人あての文例つきで紹介しています。

7. 法要(一周忌など)の香典

法事の香典には法律や公的な基準がなく、親族の慣習に合わせるのが基本です。葬儀の香典の目安を参考に、会食があるかどうかも考えて決めるとよいでしょう。一周忌は新札・旧札どちらでもよく、香典袋は濃い墨で「御仏前」などと書きます。詳しくは一周忌の香典はいくら?金額の目安と香典袋の書き方・渡すタイミングへ。

8. 香典返しを辞退したいとき

少額を連名で包むときなど、香典返しを辞退したい場合は、事前に意思を伝えておけば失礼にはなりません。「お返しは辞退申し上げます」などの一言を、香典袋の裏面や中袋に書いておくのがわかりやすい方法です。辞退された喪主側の対応もあわせて香典返し辞退の書き方と例文|失礼にならない伝え方のマナーと喪主側の対応で解説しています。

よくある疑問(Q&A)

Q. 一周忌の香典に新札を使ってもいい?

A. 通夜・葬儀ではピン札は避けるのが一般的ですが、一周忌などの法要では新札・旧札どちらでもよいとされます。

Q. 通夜と告別式の両方に出るとき、香典はどちらで?

A. どちらか1回だけ渡します。地域によって通夜に持参する人が多いところ、告別式に持参する人が多いところがあるので、迷ったら親族に確認しましょう。

Q. 家族葬で香典を辞退されたら?

A. 辞退の申し出があるのに包むと、かえって遺族の負担になることがあります。その場合は無理に渡さないのが基本です。

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