施餓鬼会とは?服装やお布施などわかりやすく解説します
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「施餓鬼会」というものへ行くと、義母にいわれたのですが・・・
どういったものなのでしょうか?
また、どういう服装で行けばいいのかもわからなくて。
たしかに、いきなり「施餓鬼会」に行くといわれても困るわよね。
それでは、この「施餓鬼会」に関する疑問をスッキリ解決出来るよう説明するわね。

 

施餓鬼会(せがきえ)。
聞きなれない言葉ですし、漢字を見たとき、なんだか「怖そう!」と感じる方もいるのではないでしょうか?

私も「施餓鬼会」の案内がお寺からあった時、「なんのことなの?」と戸惑った経験がありますが、なんだか聞きづらく、自分で調べたことがあります。

そこで今回は、施餓鬼会に関して、

  • その意味や由来
  • 時期
  • 内容
  • 服装
  • お布施

などを紹介するので、参考にしてくださいね。

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施餓鬼会とは?意味や由来を解説

「施餓鬼会」とはなんですか?
説明すると・・・

 

「施餓鬼会」(せがきえ)とは・・・
生前の悪行(強欲・嫉妬など)への報いとして、飲食のままならない、飢えと渇きにもがき苦しむ世界へ堕ちた霊魂に飲食を施して救い、その功徳(くどく)を先祖供養とする法要です。

ちなみに、功徳(くどく)とは・・・
よい行いをすることにより、未来、そして自分自身によい結果を招くとされる仏教の教え。

施餓鬼会を略して、「施餓鬼」(せがき)とする場合も。
他にも、「お施餓鬼」・「施餓鬼法要」・「施餓鬼供養」などと呼ばれることもありますよ。

施餓鬼会は故人やご先祖のためだけに行うものではなく、地獄で苦しんでいる餓鬼(がき)に対しての施しをおこなうことで、自分自身の徳を積むことになり、慈悲心をもつことで先祖のためにもなるされます。

施餓鬼会

ちなみに、餓鬼(がき)とは・・・
骨と皮だけでガリガリにやせ細り、お腹だけを膨らませた、肌黒く、鬼のように醜いすがたの生き物。

ご先祖のみを直接供養することとは異なりますが、宗派によってはとても大切な儀式です。
ご先祖様を供養するときと同様、心を込めて行うことが大切とされます。

そういう意味だったのですね。
どんな由来があるのかも知りたいのですが・・・
それでは、「由来」に関して紹介するわ。

 

施餓鬼会の由来

施餓鬼会の由来は、 「救抜焔口餓鬼陀羅尼経 (くばつえんくがきだらにきょう) 」 というお経からきているとされますよ。

お釈迦様の弟子である阿難尊者(あなんそんじゃ)の前に、「焔口という名の餓鬼(がき)」が現れ、死を予告されます。
そして、命を落としたくないのなら、「すべての餓鬼に食飲を施せ」と告げられるのです。

その際、お釈迦様より、少しのお供えでも無限に変じる陀羅尼(経文の一種)と、その作法を授かりました。

その教えに従って、餓鬼へ食事を施したところ、その功徳によって餓鬼が救われ、阿難尊者も命を落とさずに済んだのです。

こうしたお話しに由来され、施餓鬼会がはじまったとされています。

なるほど!
現在行なわれている「施餓鬼会」と結びつき、しっくりくる説話ですね。
意味や由来がわかったところで、施餓鬼会を行なう時期に関しても紹介します。

施餓鬼会を行なう時期は?

施餓鬼会は特定の月日に行う行事ではないため、その時期は、宗派や地域によって異なりますよ。

ただ、先祖供養とともに施餓鬼会も行うことで徳が積めると考えられ、一般的にお盆(盂蘭盆会)の時期に行われます。

また、年に2回行うところでは、お盆と春や秋のお彼岸に行うことが多いようです。
その他、檀家の方々が集まりやすい時期に行われる場合もあります。

ちなみに・・・
盂蘭盆会(うらぼんえ)とは、太陰暦7 月15 日を中心に、7 月13 日~16 日の4 日間に行われる仏教行事のこと。
盂蘭盆(うらぼん)、お盆ともいいます。

お盆と施餓鬼会は同じ時期に行なわれることが多いため、混同されやすいようです。
そこで、その違いも説明しますね。

お盆と施餓鬼会の違いは?

2つの違いを簡単にいうと・・・

  • お盆・・・ご先祖や故人への供養
    あの世から一時的にお戻りとなる祖霊・祖先への感謝や供養
  • 施餓鬼会・・・ご先祖や故人以外の方たちも供養
    →ご先祖や故人への供養に加え、餓鬼道(常に飢えと渇きに苦しむ亡者の世界)に堕ちた者すべてへの供養

お盆と施餓鬼会の違い

また、お盆の時期には、「精霊棚」を飾ることで、この世に戻ってくる先祖や故人の霊にむけて供養を行います。

ちなみに、「精霊棚」とは・・・
盆棚とも呼ばれ、お盆の時期に戻って来られるご先祖の霊が滞在するとされている専用の棚。

ご家庭により、お供えするものや飾り方などは異なりますよ。

 

施餓鬼会では、餓鬼霊のためとして食事や果物などが設けられた棚を「施餓鬼棚」として作り、供物を並べ飾ることで供養が行われます。

施お餓鬼会は寺院で行なわれることが多いですよ。

 

一般的には、「精霊棚」と「施餓鬼棚」を同じと考え、食事などのお供え物をお盆に飾ることが多いです。
ただし、この2つを区別する地域もあるので、 菩提寺や家族などに前もって相談をするようにしてください。

 

毎年行うものなのでしょうか?
一般的に・・・

 

「施餓鬼会」は毎年行なわれます。

施餓鬼法会は、ご先祖や故人のためだけに開かれる法要ではありませんので毎年行われますよ。

寺院によっては、案内が送られてくる場合もあります。
ただし、「施餓鬼会」の案内がきても、任意参加であり、かならず参加する義務はありません。
案内状が届いたのに参加しない方は、はやめにお寺や菩提寺へ連絡をとり、欠席の旨伝えるようにしてください。

 

次に、宗派による違いも説明しますね。

宗派による違い

宗教によっては、「施餓鬼会」に対する考え方は変わります。

とくに

  • 曹洞宗
  • 浄土真宗

では違いがあるため、それぞれの考えを説明しますね。

曹洞宗

曹洞宗では、施餓鬼会を「施食会」(せじきえ)と呼びます。

これは、施す側と施される側の立場は平等であり、貴賤というような身分の違いは施しにおいては無関係だという考えがあるためです。

禅宗では、この施食会は重要な法会とされています。

動画もあるので参考にどうぞ!
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=FvFo2mHirPY&w=420&h=315]

 

浄土真宗

浄土真宗では、施餓鬼会は行ないません。

浄土真宗では、この世に生きている人は皆悪人ではあるが、信仰を深め、功徳を積むことで極楽浄土に行けるという教えがあります。

そのため、悪人は地獄に落ちて餓鬼になるという考えと結びつきにくいため、施餓鬼会は行いません。

 

気になる「施餓鬼会」の内容も次に説明しますね。

施餓鬼会の内容とは?持参するものを紹介!

施餓鬼会の意味はわかっても、いったいなにをするのかイメージできなくて・・・
たしかに、実際どういう内容か知りたいわよね。
それでは、その内容などに関しても説明します。

施餓鬼会の内容

施餓鬼会の内容はさまざまで、

  • 寺院での読経
  • 寺院の僧侶や招待した僧侶による法話やトークイベント
  • 寺院で食事会を開き、檀家同士で交流する場を設ける

などがおもに行なわれるようです。

施餓鬼会は仏教にとって大切な行事の1つであるため、たくさんの寺院が力を入れています。

 

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=XXSQcTqbLwM&w=420&h=315]

このように、音楽を奏でることもあるようです。

 

それでは、施餓鬼会をお寺で行う際の流れも紹介しますね。

 

ただし、これはある寺院の一例ですから参考までにしてください。

  1. 受付(午前11時ごろ)
  2. お弁当をいただく、または食事会
  3. 法話(約30分ほど)
  4. 施餓鬼会法要の開始(1時間ほど)
  5. 法要後、卒塔婆を受け取り、お墓にお参りする
卒塔婆に関する記事も参考にしてくださいね。
卒塔婆とは?意味や必要性・値段相場など徹底まとめ

 

注意点!
  • 施餓鬼会当日は多くの方がみえるので、寺院によっては駐車場の制限などがある場合も。
    そのため、公共交通機関を利用することも考慮。
  • 施餓鬼会法要終了後はお墓が込みあうため、受付前にお墓のお掃除を済ませておくとよい。

 

次に、持参するものを紹介しますね。

施餓鬼会に持参するもの

施餓鬼会では、洗米と洒水(しゃすい)をお供えします。

ただし、お寺や地域などにより違いがありますので、事前に確認してくださいね。

洒水とは、お清め水のこと。
洒水を浴びた餓鬼は欲望の炎が消え、洗米やお供え物を口にすることができるといわれていますよ。

お供えするお米は、お施餓鬼米・御供米、もしくは餓鬼飯(がきめし)と呼ばれます。

一般的にお施餓鬼米とは、ガーゼやサラシを三角、または四角になるよう隅を縫い、そこにお米を詰めたものです。

ただし、これも地域やお寺により違いがあるため、事前に確認するようにしてくださいね。

ちなみに、自分で作ることも出来ますが、お米の専門店やスーパー、ホームセンターなどでも販売している所があります。

また、お米の量は、1~2升が主流のようです。

 

画像もそうぞ!

ちなみに、故人が、

  • 男性の場合・・・四角袋
  • 女性の場合・・・三角袋

となるのが一般的ですが、地方によってはこの逆もあるようです。

 

施餓鬼法会に数珠は必要ですか?
その点を説明すると・・・

 

お参りの時に使いますので必要です。

なお、数珠の貸し借りはできませんので気をつけましょう。

 

 

施餓鬼会の雰囲気がわかる画像もどうぞ!

お供え物が沢山ですね。

このように大きな規模で行われることが多いようです。

露天が出ることもあるようですね。

ご自宅で行なう方もいらっしゃいます。

 

お寺で行なわれる場合は、規模も大きいようなのでちょっと安心しました。

施餓鬼会の服装は?

どのような服装で行くべきでしょうか?
気になるわよね。
その点に関しても説明するわね。

 

一般的に、施餓鬼会は法事ではなく寺院行事の1つとなるため、平服(略喪服)とされていることが多いです。

暑い時期に行われることが多いため、ジャケットはなしで、白・グレー・紺色・黒などの落ち着いた色のシンプルな服装で参加する方が多いようですよ。

平服

ただし、寺院や地域により決まりがある場合があります。
そのため、事前に確認をしてから参加される方がよいでしょう。

それでは、男女別に説明しますね。

男性の平服(略喪服)

黒・紺・ダークグレーの無地または、柄の目立たないスーツ。

ワイシャツは白、ネクタイは黒無地でタイピンは基本的にはつけません。

なお、通夜の場合、黒ネクタイでなくてもよいとされていますが、近年は黒のネクタイで参列する人が多くなっています。

女性の平服(略喪服)

洋装は、黒・紺・ダークグレーの無地、または、柄の目立たないワンピースやスーツ。

ダークカラーであればよいとされています。
また、柄(ストライプやチェック)も目だたなければ大丈夫ですが、カジュアルになり過ぎないよう、控えめな服装を心がけましょう。

ちなみに、ビジネススーツやリクルートスーツでも問題ありません。

 

施餓鬼会のお布施は?

お布施の金額相場はどれくらいなのでしょうか?
その点を説明すると・・・

 

施餓鬼会のお布施相場は、一般的に3,000〜10,000円ほどです。

ただし、お住まいの地域や寺院により大きく異なりますので、事前に菩提寺の僧侶や地域の方へ確認されるといいでしょう。

また、一緒に卒塔婆をお願いする場合は、卒塔婆料として更に2,000〜10,000円程度をお包みします。

ちなみに、塔婆料は寺院ごとに1本いくらと決まっていますので、お布施とはわけてお渡しする人が多いようです。

ただし、地域によっては、お布施と塔婆料を一緒にお渡しできるところもあるようですよ。

 

お布施って、どうやって包んでお渡ししたらいいでしょうか?
それでは、袋の選び方や書き方、渡し方についても紹介するわね。

袋の選び方や書き方 渡し方も紹介!

封筒は、寺院からの指定がない場合、

  • 奉書白封筒
  • 熨斗袋
  • 奉書紙

に包みます。

白い封筒を使う場合は、郵便番号欄がない無地のものにしてください。

お布施の水引は白黒、または黄白かつ、結び切りか淡路結びの物を選びます。

表書き

表書き上部に「御布施」と書きましょう。

ただし、お寺によっては、「施餓鬼料」・「施餓鬼供養料」などと書く場合もあります。

「御布施」と書いた下の真ん中に、バランスよく◯◯家、もしくは自分の氏名を書いてください。

裏書き

裏面には住所と電話番号、金額を記入しておきましょう。

こうすることで、お布施の詳細を寺院でも把握することができます。

また、金額は頭に金と記載し、その下に旧字体の漢数字を使って書きましょう。

  • 1・・・
  • 2・・・
  • 3・・・参
  • 5・・・伍
  • 7・・・七
  • 8・・・八
  • 10・・・拾
  • 100・・・
  • 1,000・・・阡
  • 10,000・・・萬

ちなみに、四・六・九は、死・無・苦をイメージさせるため使わないようにしてください。

お布施の封筒に文字を入れる際は、毛筆や筆ペンなどを使用します。
その際、濃墨用にするように注意してください。

また、お布施をお渡しする前に、お札の入れ方もチェックしておきましょう。
お渡しする時にお札の表(肖像画のある面)が上に向くように入れます。
なお、お札は、新札でも使用されたお札でも構いません。

お布施の書き方などに関する記事もどうぞ!
初七日のお布施相場は?表書きや渡し方など気になることを解説

お布施の渡し方

お布施は手渡しではなく、切手盆(黒塗りの小さなお盆)にのせてお渡しします

ただし、切手盆がなければ、包んでいた袱紗の上にのせてお渡ししても大丈夫です。
いずれの場合も、表書きが僧侶から見て正しい向きになるようにします。

お布施の渡し方などの詳細がわかる記事はこちら!
お布施の渡し方まとめ【完全版】菓子折りも添えたい場合は?

袱紗(ふくさ)に関しては、以下の記事を参考にしてくださいね。

 

まとめ

今回のポイントをまとめます!

  • 施餓鬼会とは、生前の悪行への報いとして、飢えと渇きにもがき苦しむ世界へ堕ちた霊魂に飲食を施して救い、その功徳(くどく)を先祖供養とする法要
  • 施餓鬼会の由来は、 「救抜焔口餓鬼陀羅尼経 (くばつえんくがきだらにきょう) 」 というお経からきている
  • 施餓鬼会は特定の月日に行う行事ではないため、その時期は宗派や地域によって異なるが、お盆(盂蘭盆会)の時期に行われることが多い
  • 施餓鬼会は、毎年行なわれる
  • 曹洞宗では、施餓鬼会を施食会(せじきえ)と呼ぶ
  • 浄土真宗では、施餓鬼会は行なはない
  • 施餓鬼会は、寺院で盛大に行われたり、僧侶が檀家の自宅を訪れて行われる
  • 施餓鬼会では、洗米と洒水(しゃすい)をお供えする
  • 施餓鬼法会に数珠は必要
  • 施餓鬼会は法事ではなく寺院行事の1つとなるため、平服(略喪服)とされていることが多い
  • 施餓鬼会のお布施相場は、一般的に3,000〜10,000円ほどである

仏教においてはとても大切な儀式である、「施餓鬼会」。

あまり馴染みのない方も多いと思いますが、今後、お寺とのつきあいが出来た際に、「施餓鬼会」への案内が届く可能性もあります。

その際、この「施餓鬼会」について知っていれば、慌てなくても済むと思いますので、今直接関係ない方も頭の片隅に知識として持って頂けたら幸いです。

 

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