葬儀は費用が高いので、少しでも出費をおさえたいですよね。
でも、どうやったら安くできるのか・削ってはいけないものは何なのかなど、すぐには思いつきにくいものです。
そこで今回は家族葬の費用を安くおさえるために
- 削れないもの
- 削れるもの6選
- 安くしたことによる体験談
などを紹介します。
参考にしてみてください。
家族葬の費用を安くおさえるには?
それに削ってはいけないところもあるの。
家族葬の平均的な費用は約100万円くらいといわれています。
実際、こちらの記事で詳しく説明しています。
葬儀費用に関する記事はこちら
また葬儀社の費用の他にご遺体搬送料・安置料や僧侶へのお布施・飲食代・火葬代など発生します。
少しでも安くするためにいろいろと削りたいと!と考えるところですが、削れないものがいくつかあります。
- 棺
- 火葬
これらは葬儀を行う上で、削ることができないものです。
棺
棺は大きさ・木の材質または布張りにするかなど、金額は変わってきます。
ご遺体を埋葬するのに必要なものですから、削ることはできませんよね。
また、火葬場によっては棺がないと火葬をしないところもあります。
棺なしで葬儀を終えて、いざ火葬場に行ったときに棺がないと火葬できませんということになったら大変ですよね。
火葬
家族葬でも一般葬でも、火葬はほとんどの場合で行われます。
というのも、火葬せず放置すると遺体遺棄となりますし、土葬に対応したお墓があまり日本にはほとんどありません。
火葬しなければ安くなるなどうという考えは、持たない方がいいでしょう。
そして、火葬するためには他にも
- 火葬場費用
- 控え室使用料
- 霊柩車
- 骨壺
などが必要です。
それらには当然費用がかかってきます。
安く火葬を行いたい場合はこちらの記事を参考にしてください。
葬儀場にはいろんな人のニーズにあわせた、プランを多数あります。
予算が決まっているのであれば、先に予算をスタッフのかたにお伝えしてその範囲内で可能なプランを提案してもらう方法もありますよ。
家族葬の費用を安くおさえるために削れるもの6選
家族葬という事もあり、簡素化にしたり削ったりするところはいくつかあります。
- 式場
- 祭壇
- 読経
- お布団
- 御斎や精進落し・通夜振る舞い
- 返礼品
式場
葬祭場で家族葬をするときは、部屋料で5~20万ほど発生します。
自宅に十分なスペースがある場合は、自宅で家族葬をするという方法があります。
ただ、自宅の場合はスタッフが四六時中いる葬儀場とは異なり、ご遺体の管理からすべて自分たちでするという大変さはあるのでご注意を。
自宅で家族葬に関する記事はこちら
祭壇
用意しないことで、祭壇にかかる費用がかかりません。
祭壇は安くても15万以上。
レンタルという方法もありますが、それも数万円からかかります。
祭壇をなくすということは、遺影やお供えもの花などを飾るところがないということになります。
安く準備できますが想像している葬儀とはだいぶ違った形になるので、そこは注意しましょう。
私の親族の場合ですが祭壇に花がまったくなく、送り出すには少しさみしい感じがしたので写真を多く飾りましたよ。
読経
最近では無宗教葬という、宗教や形にとらわれずに自由に葬儀をすることが増えてきました。
そこで、お坊さんをよばずに読経をしてもらわないことも。
そんな葬儀を「自由葬」といいますが、それについてはこちらをご覧ください。
自宅でも斎場でもお坊さんをよぶとなった場合は
- お布施代(10~30万)
- 戒名代(10~30万)
- お車代(1万)
- 御膳料(5,000円)
など発生します。
お坊さんは呼びたい、でもすこしでも安くしたい人もいるかもしれません。
そこで、定額で僧侶を呼べるサービスがあります。
そのことにに関する記事はこちらをご覧ください。
お布団
お通夜をする場合、お布団をひいて寝ずの番をするイメージですよね。
お布団は、1組3000円〜5000円ほどとられることも。
ただ、斎場によっては、必要な寝具を持ち込みOKなところもあります。
最近の斎場は高級ホテルのように、いろいろ充実してその分、費用もかさみます。
そのサービスを利用せずに自分たちで用意すれば、安くすみますよね。
御斎や精進落とし・通夜振る舞い
家族葬などの小さい葬儀では、会食を省略する場合も。
食事をしないだけで、費用をだいぶおさえることができますよ。
もし、少しでも故人を偲んで飲み食いしたいと言う場合、葬儀場が用意してくれたものは高額で、一人につき約5,000円ほど。
家族だけの気心知れた関係であれば、飲食代を自分たちで手配・用意することができますよね。
御斎や精進落とし・通夜振る舞いについては、こちらの記事を参考にしてください。
返礼品
家族葬は親しい間柄と言うことで、返礼品を省略するという場合もあります。
身内という事もあり10,000~50,000円ほどの香典に対し、返礼品は10,000円ほどかかります。
ただ、用意をしないといっても家族葬と知らずに一般参列者がお悔やみに来られた場合を考えて、いくつかは返礼品を用意しておいたほうが安全策と言えるでしょう。
返礼品は、基本的に使ったぶんだけ後払いのところがほとんどなので、ムダになることはありません。
また、家族葬ならではかもしれませんが
「家族葬のため、弔問ならびに香典・供花等辞退いたします。」
と、事前に周りに周知することも可能です。
すると、参列者が本当に家族だけですむことで、
- 式場の規模を小さくする
- 返礼品・お返しをなくす
- 通夜振る舞い・精進落とし等の食事をなくす
など、費用をおさえることができます。
いろいろと簡略化できるところはあると思いますが、のちのち
「あれをやればよかった」
「もっと故人を偲んでいろいろしたい」
など家族の中で不満が出ないようにきちんと話し合っておくことも必要でしょう。
家族葬の費用を安くすませても結果問題ない?体験談を紹介
家族葬の費用をおさえるために、いろいろ削ったり簡素化することは本当に心配なところもありますよね。
そこで、みんなの体験談を見ていきましょう。
親の葬式は家族葬で削るとこ削って70万ちょっとやったし…戒名とか御布施含めたら100万だったかなぁ…そう考えると増えるよね
— ぼたん (@bo_tan_3) June 24, 2019
30万円の差額は大きいです。
おとうさまが?
今は家族葬といってもその位はたぶん。削るとしたら祭壇の大きさぐらいかと。
初七日の直会の精進料理代もあります。@4000とか?— S.F.Garden (@wanwan023) October 9, 2017
祭壇は金額大きいですし、会食費は人数が多いとかさみます。
僧侶を呼ばない家族葬でも、基本プランで約45万円、オプション(供花や霊柩車など)を色々削ったとしても、安置室の2泊追加(ドライアイス込)で約6万円、湯灌(入浴して身を清める)で8万円等々…
結局は見積額で70万円(税込)かかりました。— Buchiko(ぶちこ)★彡 (@BuchikoYT) September 19, 2020
家族葬といっても結構かかりますが削れるところは削りたいですね。
家族葬を省略するのは、いいことだけじゃない
中にはこんな意見も。
なんやかんや非常に大変でしたが、無事に葬儀を終える事ができました。
コロナもあって、我が家の歴史上初の家族葬でした。
家族葬は楽だと聞いてたのに全然楽じゃねえええええええ!!
縮小省略する分めちゃめちゃ事前に親戚や近所に根回しが必要で大変であった。いい経験した。
— たんコブ (@2020tankobu) December 26, 2020
家族内の連絡は大変なんですね。
家族葬でお坊さん呼ばない方針なのだけど、でもなー四九日までは側にいるっていうしなーとか、送る義母の踏ん切りとしてはあった方がいいかなーと思うも、子どもたちの決定事は見守るつもり。
てかわたしお経は子どもの頃暗記して諳んじられるんだよね…唱えていいだろうか。
いっか。唱えちゃお。
— るんば (@AInoNAIko1) January 30, 2019
お経は唱えてほしいと思う人も。
叔父が去年亡くなった。
お葬式にはお坊さん呼ばないから、と言うかしないからと子どもたちが言うので、母がお経をあげた。遺骨は玄界灘に散骨。
他の親戚はつべこべ言うけど。葬式にどんだけお金掛かると思ってんの?と思う訳です。
私は別に散骨賛成よ。— マミ【丁子屋アフラック🦢】 (@azukiaji) June 24, 2019
親戚間の考え方の相違でトラブルになると困りますね。
@yn44444 布団の数とか食事や弁当とか大変だなーと思ったよ。受付は葬儀会社だと思ってたからなぁ。多分家族葬にしたからだろうな。
— ゆみぞう (@yumizohxx) November 19, 2015
家族葬の自分たちで手配するのは大変そうです。
義母の葬儀。家族葬で質素にやりたかったが、まず公営の火葬場が棺と霊柩車での持ち込みしか受け付けないことを知った。ならば葬儀屋に頼むしかなくなり、葬儀屋のやり方で問答無用に進められ、あげくに大金を巻き上げられている。何だこの虚無感?
— 木村ヨーシロー (@Y_EYEZxYOSHIRO) October 2, 2015
持ち込み禁止の斎場もあります。
まとめ
最後に家族葬の費用を安くする方法についてまとめました。
一般葬に比べて家族葬は安いが、平均100万円はかかる。
削ってはいけないもの
- 棺
- 火葬
削って大丈夫なもの
- 式場
- 祭壇
- 読経
- お布団
- 御斎や精進落し・通夜振る舞い
- 返礼品
葬儀で削るときものは、事前に家族内で相談をしましょう。
予算が決まっているときは、先にスタッフへ予算を伝えておくとその金額内でプランを提示してもらえることも。
葬儀は高額なので、できるかぎり低予算ですませたいですよね。
ですが、実際ケチった家族葬をして、後悔した経験があります。
というのも、
- 参列を断ったため、本当に家族だけ
- 祭壇の花も最小限
- 食事も一切なし
喪主はそれでよくても、家族としては寂しかったです。
結局は嫁が食事を作って用意し、子供一同・孫一同で供花を出し華やかさをプラスし、祭壇には写真をたくさん飾って空間を埋めてもらいました。
金額も大事ですが、気持ちだけはしっかり表し、悔いなく故人を送り出すことも大切です。
花の代わりにたくさんの鶴を折る、写真を飾る、好きだった音楽を流すなど。
家族葬だからできるお金には変えられない気持ちを表現すること、オススメします。