もしもの時のことも考えておかないといけないわよね。
お葬式までの流れは大体わかってる?
夫の家は仏教なんだけど、仏教でのお葬式ってどうすればいいのかしら?
お葬式は一般にその家の宗教でお葬式を挙げるので、まったく知識がないとどうしたらよいかわからず、まごまごしてしまいます。
自分の実家が仏教でない場合はもちろん、たとえ自分の実家も仏教であっても、亡くなった日からお葬式の流れやマナーまでしっかり頭に入っている人は少ないでしょう。
ということで今回は、仏教のお葬式の流れやマナーを
- 亡くなった日から通夜まで
- 通夜の日
- 葬式の日
- 葬式が終わってから
の4つにわけて解説します!
亡くなった日から通夜までの流れ
- お迎えにきてもらう
- 美粧衛生・安置
- 枕経
- 葬儀社との打ち合わせ
1.お迎えに来てもらう
葬儀社に連絡して、ご遺体をお迎えに来てもらいます。
2.美粧衛生・安置
ご遺体をアルコールや水で清め、死化粧をし、布団に寝かせて安置します。
3.枕経
僧侶に来ていただき、故人の枕元でお経を読んで頂きます。
ごく近しい人で行う儀式です。
4.葬儀社との打ち合わせ
葬儀の日程・場所・内容を葬儀社と打ち合わせます。
親族として気になる点は、
- 弔問はいつ行けばいいのか
- 行った後にすること
- お香典を渡すタイミング
といった点でしょう。
弔問はいつ行けばいいのか
訃報を受けたら、できるだけ早く弔問に伺いたいものです。
とはいえ、迎える側の都合もあるので、訃報を受けた際にいつ伺えばよいかきいてから伺うのがよいでしょう。
また、弔問にうかがえば、ただでさえ忙しい遺族の手をわずらわせることになります。
なので、親族とはいえそれほど近しくないという場合は、お通夜からでも失礼ではありません。
弔問については、こちらもご覧ください。
関連記事)通夜前に弔問へ伺ってもいい?気をつけたい服装や時間などマナー解説
行った後にすること
葬儀に直接関係することは喪主を中心に進めているので、手の足りない裏方のお手伝いを喪主の指示に従って行いましょう。
手伝いについてはこちらをお読みください。
関連記事)通夜の準備を手伝い!知っておきたいあれこれをわかりやすく解説
お香典を渡すタイミング
親族の場合、通夜とお葬式の両方出席するし、遺族とはずっと一緒にいるわけで、お香典をいつ渡せばよいのか悩みますよね。
受付で渡したほうが混乱はないようですが、直接渡したほうが自然な場合もあるので、遺族にきいてみるのが一番でしょう。
親族に限らず通夜とお葬式両方出席する場合の対応については、こちらの記事をどうぞ。
関連記事)香典は通夜と告別式どっちで出せばいい?両方参列する場合のマナー
通夜の日!流れやマナーを解説
通夜の日は、
- 納棺
- 通夜の準備
- 通夜
- 通夜振る舞い
といった流れになります。
1.納棺
ご遺体を清め、死装束(しにしょうぞく)を着せ、棺に納めます。
仏教的な意味では、経帷子(きょうかたびら)という白い着物ですが、最近では、故人が愛用していた服を着せることも多いです。
故人の愛用していた物を一緒に入れることもできますよ。
2.通夜の準備
遺族は通夜の2時間前には式場に到着し、
といった準備を行います。
親族間でお焼香の順番についても話し合っておきましょう。
前の席から順番にお焼香する、つまり「お焼香の順番=席次」になりますので、あらかじめ親族の間で確認しておくことが大切です。
お焼香の順番については、こちらの記事もお読みください。
関連記事)葬儀でのお焼香の順番は?押さえておきたい心得まとめ!
3.通夜
あらかじめ決めておいた席次にしたがって着席し、係の誘導にしたがってお焼香を行います。
服装は
- 喪服
- 黒のストッキング
- 黒いパンプス
- 真珠以外のアクセサリーは不可
- 髪飾りは黒で地味なもの
ということで会葬客と同じですが、親族という立場でもあり、マナー違反のないように気を付けましょう。
喪服については、こちらで詳しく解説しています。
関連記事)喪服の種類を女性・男性別に紹介!知っておきたい格式マナーも
通常1時間程度です。
①受付
30分前に受付を始めます。
②開式
進行は葬儀担当者が担当します。
③読経
僧侶によってお経が読まれます。
④焼香
喪主→遺族・親族→一般参列者の順にお焼香を行います。
⑤閉式
喪主が挨拶し、閉式です。
僧侶退場の際は、合掌しましょう。
その後、そのまま通夜振る舞いの会場に移動する形となります。
4.通夜振る舞い
「通夜振る舞い」というのは、お通夜の後、僧侶や弔問客に軽食を振る舞うことです。
思い出話などして、故人をしのびます。
通夜振る舞いについてこちらもお読みください。
関連記事)通夜振る舞いのマナー!親族だけ?辞退してもいい?
自宅で行う場合は、配膳や洗い物を担当しましょう。
あらかじめ白いエプロンを用意しておくとよいですね。
葬儀場で行う場合は基本おまかせで大丈夫ですが、飲み物が足りているかなど多少気を配るとよいでしょう。
葬式の日!流れやマナーを解説
葬式の日の流れは以下のようになります。
- 葬式の準備
- 葬式
- 火葬
- 骨上げ
- 精進落とし
一つずつ見てきましょう。
1.葬式の準備
1時間ほど前に式場に到着し、お通夜の前と同様、
- 式の流れの確認
- 受付準備
- 会葬礼状・会葬御礼品の用意
- 弔辞・弔電の確認
などを行います。
2.葬式
仏教のお葬式の流れは以下のようになります。
①受付
早めに着席できるように受付を行います。
②開式
進行はお通夜と同じように葬儀担当者が担当します。
③読経
僧侶によってお経が読まれます。
④弔辞・弔電の奉読
通夜では読経の後すぐ焼香になりますが、葬式では弔辞・弔電の奉読が入ります。
⑤焼香
お通夜同様、喪主→遺族→一般参列者の順にお焼香を行います。
⑥閉式
喪主が挨拶し、閉式です。
僧侶退場の際は、合掌しましょう。
⑦出棺
遺族が最後のお別れをして、棺の中に生花を納めます。
棺を霊柩車に納め、喪主が参列者に挨拶し、一般の参列者はここでお別れです。
喪主と僧侶は霊柩車に同乗、親族は別の車で火葬場に向かいます。
なお、火葬を通夜よりも先に行う地域もあります。
火葬を先に行う場合についてはこちらをお読みください。
関連記事)葬儀で火葬を先にやることもある!それってどんな場合?
3.火葬
火葬場に着くと、故人と最後のお別れをし、僧侶が読経を行います。
その後、棺を火葬炉に入れ、1時間ほど控室で待機します。
4.骨上げ
火葬が終わると、「骨上げ」を行います。
竹箸でお骨を拾い、骨壺に納める儀式です。
ちょっと緊張するかも知れませんが、係員の指示にしたがえば大丈夫ですよ。
5.精進落とし
式場に戻り、ご僧侶やお世話になった方を招いて会食を行います。
お世話になった方へのお礼の意味と、故人をしのぶ意味があります。
葬式が終わってからの流れ
- 遺骨の安置:火葬が終わってから納骨までの期間
- 初七日法要:亡くなってから7日目
- 挨拶回り・香典返し:四十九日法要の前までに
- 四十九日法要:命日から数えて49日目
遺骨の安置
持ち帰った遺骨は、祭壇を作って安置します。
一周忌・あるいは三回忌で埋骨するケースが多いようです。
初七日法要
亡くなった日を含めて7日目に行われる法要です。
ただし、初七日の法要に関係者がまた集まるのはなかなか大変なので、葬式当日に行われることも多いです。
挨拶回り・香典返し
一般の参列者には式の後の会葬御礼状・会葬御礼品でよいですが、とくにお世話になった方には挨拶に出向きます。
香典や弔電などを送られている場合は、香典返しを送ります。
四十九日法要
命日から数えて49日目に行う法要です。
僧侶へのお布施や参列者への引き出物も用意します。
まとめ
今回は仏教のお葬式の流れとマナーを解説しました。
- 亡くなった日から通夜まで:葬儀社に迎えに来てもらって自宅に安置し、葬儀の打合せを進め、枕経を行う。
- 通夜の日:納棺し、通夜の準備をして、お通夜。お通夜の後は通夜振る舞いを行う。
- 葬式の日:葬式→火葬→骨上げ→精進落としという流れ。
- 葬式が終わってから:遺骨安置、亡くなった日から7日目に初七日法要、49日目に四十九日法要を行う。
挨拶回りや香典返しは、四十九日法要の前までに。 - 親族の場合:訃報を受けたら遺族の都合もきいた上でなるべく早く弔問し、身内の食事の手伝いや通夜振る舞いの準備や洗い物など、裏方でお手伝いする。
亡くなってからお葬式まで、またその後の法要についても、大体イメージがつかめたでしょうか?
流れを頭に入れておいて、いざという時も慌てず、落ち着いて故人をしのぶことができるようにしたいものですね。